2006年02月01日

本との出会い

 「どうしてわたしだけこんな体になったの。産んでくれなければよかった。」 将来の生きる望みを断たれると、誰でも言いたくなると思います。 このような親を責める言葉が一度もなかったそうです。 文庫本「1?の涙」が店頭に並びはじめた頃は、ただ1?の涙という文字が目に入るだけで、別に気にも留めていませんでした。ある日家内が買ってきた女性週刊誌に、この本の紹介記事が載っていました。本屋さんで見たのを思い出し、早速主人公のお母さんが書いた本「いのちのハードル」も買い、夢中になって読みました。 この本の主人公は木藤亜也さんといい、脊髄小脳変性症という難病に負けることなく、字を書けなくなる21歳まで日記を書き続けました。これが本になったのです。 亜也さんは、中学3年のときこの病気にかかりました。原因も治療法もわからず、やがては神経が消えてなくなるのだそうです。100パーセント死に向かう状況のなかで、決して生きる望みを捨てず、明るく前向きに生きた姿が、赤裸々に描かれています。 普通に周りの人たちと一緒に、泣いたり笑ったり会話ができることが、どんなに幸せなことか教えられました。また、いろんな人たちの人間模様が描かれていて、私自身大変勉強になりました。子どもたちにもぜひ読んでもらいたい本だと思っています。 私は、本からたくさんのことを学んでいます。1冊の本と出会うことは、1人の人間と出会うことだと思っています。子どもたちには、たくさん読んで、たくさんの人と出会ってほしい。幸いなことに、本校では朝の読書タイムが設けられ、子どもたちが一生懸命本と向き合っています。また、図書委員会による本の貸し出しもあり、びっくりするくらいたくさんの本を借りている子もいます。年に数回ですが、地域の方々によって読み聞かせも行なわれています。本をたくさん読んで、読書が楽しい好きだと思えるようになってほしい。 何の本でもそうですが、本との出会いで、疑問に思っていたことや何となく心に引っかかっていたことが、こういうことだったのかという納得に結びついたときの喜びは何ともいえません。これが本の魅力の1つだと思います。


posted by 市浦小 at 14:12 | 校長
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